欧州検察庁(EPPO)の要請を受け、クロアチアで4人が逮捕された。エネルギー改修プロジェクトを利用し、同プロジェクトでは実施されていなかった工事の代金を支払った疑いをめぐる捜査の一環。EPPOは10月30日、職権乱用の疑いで4人と2社を捜査していると発表した。検察は、EUの復興基金と自治体予算から支出された不当な支払いを104,284.81ユーロと見積もっている。
要点:EPPOは4人と2社を捜査している。4人は10月29日に逮捕され、詳細は翌日に発表された。コミュニティーセンターのエネルギー改修プロジェクトの総額は349,818.83ユーロで、EUは適格経費の80.16%を負担する。検察は、市長、技術者、企業が事前に取り決めた見積書と偽造文書を使い、プロジェクト外の工事の費用を精算した疑いがあるとみている。不当な支払いは104,284.81ユーロと推定され、そのうち83,594.70ユーロはEU資金、少なくとも20,690.11ユーロは自治体の負担となる。捜査は続いている。声明は容疑者の氏名や有罪判断を公表しておらず、全員に無罪推定が適用される。
逮捕は10月29日、クロアチア警察の専門捜査部門PNUSKOKが緊急措置を実施する中で行われた。今回の声明は、復興資金に関連する作戦についてEPPOが前日に発表した概要に続き、疑われる仕組みの初めての詳細を示した。人物の捜査や逮捕は、有罪の確定を意味しない。
事件の中心にあるのは、2025年に開始された349,818.83ユーロ規模のプロジェクトで、コミュニティーセンターを改修し、エネルギー効率を改善することを目的としていた。このプロジェクトは、2021~2026年のクロアチア国家復興・強靭化計画の枠組みにおいて、環境保護・エネルギー効率基金を通じて共同出資されている。EUの資金は、プロジェクトの適格経費の80.16%を負担する。
検察によると、ある自治体の市長は、自身と他の人物のために金銭的利益を得ようとした疑いがある。市長は、2社がコミュニティーセンターですでに実施していた工事の費用と、家族の住居で行われた工事の費用を、EUのプロジェクトに負担させることで合意したとされる。
EPPOによると、企業の見積書は事前に取り決められていたとされ、監督技術者は市長の指示を受け、すでに完了していた工事をプロジェクトの予算に盛り込んだという。見積書が選定された後、容疑者らは、エネルギー改修の一環として実施されていない工事の支払いを請求するため、偽造文書を使用したとされる。
技術者はその書類を確認し、その後、2社の口座に正当な根拠のない104,284.81ユーロが振り込まれたとされる。この金額は検察が問題視している支払い額であり、プロジェクト全体の価値でも、回収されたと発表された金額でもない。
推定損害のうち83,594.70ユーロはEUの復興・強靭化ファシリティー、少なくとも20,690.11ユーロは自治体予算に帰属する。2つの金額を合計すると、EPPOが示した不当な支払い額となる。80.16%という割合は適格経費に対する共同出資を示すものであり、プロジェクト予算全体が不正に使用されたことを証明するものではない。
欧州の同メカニズムは、助成金と融資を通じて各国の計画に含まれる改革や投資に資金を提供する。資金を詐欺や汚職から保護する義務は、各国への支払いに必要な目標やマイルストーンの達成状況の評価とは別個のものである。
声明は自治体名、人物名、企業名を特定しておらず、 आरोपについての裁判所の判断も発表していない。関係者全員は、管轄するクロアチアの裁判所が有罪を確定するまで、無罪と推定される。捜査の焦点は、欧州のプロジェクトが、資金提供の対象となった工事以外の費用を精算するために利用されたかどうかにある。
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