欧州連合(EU)と27加盟国は、2025年に発展途上国の気候行動に対する公的拠出額として323億ユーロ、さらに動員した民間資金として93億ユーロを報告した。EU理事会が2026年10月29日木曜日に公表した数字で明らかになった。2024年と比べ、公的資金は増加した一方、動員された民間資金は減少した。理事会は、11月にトルコのアンタルヤで予定されている国連気候変動会議COP31に先立ち、データを承認した。
要点 2025年に報告された公的拠出額は323億ユーロとなり、発展途上国の気候行動を支援するため、2024年の317億ユーロから増加した。公的介入を通じて動員された民間資金は、2024年の110億ユーロから2025年には93億ユーロに減少しており、公的資金とは別に報告されている。公的資金の48%は適応、または適応と排出削減を組み合わせた取り組みに充てられ、無償資金は公的拠出額の41%を占めた。公的総額には、欧州開発基金を含むEU予算からの43億ユーロと、欧州投資銀行からの27億ユーロがすでに含まれている。報告は二国間のコミットメントと多国間拠出への支払いを組み合わせている。理事会による数字の承認は、新たな予算配分を意味しない。
前年と比べ、公的拠出額は6億ユーロ増加し、動員された民間資金は17億ユーロ減少した。この比較は、理事会が公表した2024年の数字に基づいている。2024年の公的支援は317億ユーロ、動員された民間資本は110億ユーロだった。2025年の発表資料は、民間資金の減少理由を説明していない。
公的資金の額は、年間を通じて受益国に移転された資金だけを示すものではない。方法論では、支援の提供を約束する二国間の資金コミットメントと、2025年について報告された多国間拠出への支払いを組み合わせている。この区別は、コミットメントに続く支払いが別の年に行われる可能性があるため重要である。理事会は2022年からこの方法論を用いているため、2013年の96億ユーロから2025年の323億ユーロに至る時系列を、全期間にわたる実際の資金移転の一律な比較として読むべきではない。
公的総額には、公的予算からの資金と、その他の開発金融機関からの資金が含まれる。このうち43億ユーロは欧州開発基金を含むEU予算から、27億ユーロは欧州投資銀行から拠出された。これらの構成要素はすでに323億ユーロに含まれており、総額に再度加算されるものではない。
欧州委員会が集計し、理事会が示したデータによると、公的資金の48%は気候変動への適応、または適応と排出削減を組み合わせた横断的な取り組みに充てられた。この割合は、適応のみを目的とするプロジェクトだけを指すものではない。これとは別に、無償資金は公的拠出額の41%を占めた。これらは融資とは異なり返済不要の資金であり、2つの割合は支援の異なる側面を示すもので、合計されるものではない。
民間資金93億ユーロは、保証、協調融資、企業への直接投資、信用枠などの公的介入を通じて呼び込まれた資本を指す。理事会は、これらの民間資金を動員するために用いられた公的資金は含まれておらず、別途計上されていると説明している。
10月29日の承認は、10月9日に理事会が採択した気候資金に関する結論を更新するものである。原文は、2025年の資金フローの状況を欧州委員会に求めていたが、追補文書はその段落を、報告された2つの数値に置き換えた。これは前年の拠出額を確認するものであり、新たな予算配分ではない。したがって、この数字は416億ユーロの追加支払いを発表するものではない。
この報告は、2026年11月9日から20日までトルコのアンタルヤで開催されるCOP31に先立つものである。2024年のCOP29で各国は、発展途上国の気候行動のため、先進国が主導する形で、2035年までに年間少なくとも3000億ドルを拠出する目標で合意した。また、2035年までにあらゆる資金源からの資金を年間少なくとも1兆3000億ドルに増やす、より広範な呼びかけも開始した。10月の理事会結論はこれらの集団的目標を再確認しているが、2025年の欧州の報告は、これらに対するEUの拘束力ある割当額を定めるものではない。