10 5月 00:15
ギリシャからウクライナへのガス輸送ルートである垂直回廊は、その実現を脅かす財政的・関税的障害に直面している。
Delia Niculescu
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インターナショナル
foto:shutterstock
垂直回廊は、EUと米国が支援する構想で、ギリシャからブルガリア、ルーマニアを経由してウクライナにガスを輸送し、ロシア産ガスへの依存を減らすことを目的としている。既存のインフラで100億立方メートルのガス輸送が可能だが、ルーマニアとモルドバが課す高いコストと関税が、このプロジェクトを持続不可能なものにしている。ギリシャ-ブルガリア間のインターコネクターの容量を拡大するための協議が進められており、ブルガリアは輸入容量の拡大を計画している。欧州委員会は、欧州のエネルギー自立の期限を2030年と定め、このプロジェクトを加速させる方法を模索している。