米国の家族の約20%が、2025年末時点で金融債務を滞納していた。2022年の約12%から上昇したもので、連邦準備制度理事会(FRB)が実施した3年ごとの「消費者金融調査(Survey of Consumer Finances)」で明らかになった。約67%の増加は、家計の債務返済能力が大きく悪化していることを示している。
ローンの支払いを少なくとも2カ月遅延している家族の割合は、5%から8%超に上昇し、2010年の調査以来で最も高い水準となった。状況は、米国の失業率が10%に達した2007~2009年の大不況後と同程度となっている。
所得に対する債務負担も増大した。所得の40%超を金融債務の返済に充てている世帯の割合は、2022年の6.5%から8.6%に上昇し、2013年以来の最高水準に達した。
一方で、資産の推移にはばらつきが見られる。高所得層の家族の純資産中央値は31%増加したのに対し、全世帯では純資産中央値がわずか2%増の21万5,900ドルにとどまった。低所得層の家族では、純資産中央値が6%減少した。
教育水準による格差も続いている。大学を卒業した家族は、大学を修了していない家族と比べ、所得中央値が1.9倍高く、純資産中央値は約3倍だった。ニューヨーク連銀が最近実施した調査では、米国人は今後12カ月間に自身の経済状況がさらに悪化すると予想していることが示された。
,